兎に角空を見上げてみよう 積もりゆく白を見てみよう 暗灰の空から迫り来る 雪をこの眼に焼き付けよう 凍った空気が肌を刺し 吐き出す息は白く白く …兎に角、空を見上げよう
壱.雪待ちの庭 ―雪意― 弐.雪月花 ―白妙― 参.雪消月 ―雪余― 終.真白き世界、何処までも滲む醜い視界